空き家を解体したいものの、まとまった費用が出せないのは、多くの方がぶつかる壁です。
木造住宅の解体費用は、一般的に100万〜300万円ほどかかるとされており、貯蓄から一括で支払うのは簡単ではありません。
実は、空き家の解体費用にもローンが使えることをご存じでしょうか。
この記事では、空き家解体に使える4種類のローンの特徴を比較し、審査のポイントや補助金との併用方法、さらにローンを組めない場合の対処法まで詳しく解説します。
空き家の解体ローンとは?

空き家を解体したいと思っていても、まとまった費用が用意できない時の選択肢の一つに「ローンを組む」があります。
ここでは、空き家解体で使用できるローンの特徴や対象者を解説していきます。
空き家解体ローンの特徴
空き家の解体ローンとは、空き家の解体費用を分割で支払えるよう、主に地方銀行や信用金庫などの地域密着型の金融機関が提供しているローンです。
近年、全国的に空き家が増え続け、放置された建物の倒壊リスクや周辺環境への影響が社会問題化しています。
こうした背景から、自治体と金融機関が連携して対策を進めており、解体に使えるローン商品は年々増加しています。
地域の金融機関が取り扱うことで、その地域の空き家対策に特化した、利用しやすい条件が設定されていることが多いでしょう。
また、解体費用だけでなく、解体後の土地を駐車場にする費用や、整地にかかる費用など、解体に伴う関連費用も対象となる場合があります。
空き家を解体して、その後の土地活用まで視野に入れている方にとっては、まとめて資金を借りられるのは大きなメリットです。
空き家解体ローンを利用できる対象者・条件
空き家解体ローンを利用できるのは、空き家の所有者本人のほか、家族や三親等以内の親族が所有する物件にも対応している金融機関が多いです。
たとえば、遠方に住んでいる親御さんの実家を解体したい場合や、相続した空き家を整理したい場合でも、条件を満たせば借り入れが可能です。
金融機関によって細かな条件は異なりますが、一般的な申し込み条件として多い内容は以下になります。
・借入時に満18歳以上で完済時に80歳未満であること |
収入が年金とパートのみという方でも、返済能力があると判断されれば利用できる可能性があります。
まずは、最寄りの金融機関のホームページで条件を確認してみましょう。
神奈川県のJAバンクでは下記の条件があります。
・借入時満年齢:満18歳以上75歳未満 ・最終償還時満年齢:満80歳未満 ・継続して安定した収入がある方 ・収入状況に不安がない方 |
また、概要が載っている以外に相談やシミュレーションができるようになっています。
ここで、シミュレーションを使い、どのような計画ができるのか確認してみるのもいいでしょう。
関連記事:空き家の解体費用の相場とは?費用を支払えない場合はどうする?
ローンを組んで解体すべきか、それとも別の方法があるのか、判断に迷う方は湘南空き家ラボに今の状況を聞かせてください。
解体費用をかけずに空き家を活用する方法もご提案しています。荷物が残ったまま、老朽化したままでも対応可能です。
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空き家解体に活用できるローン4選

空き家の解体費用に利用できるローンには、いくつかの種類があります。
空き家解体のみには使用できないローンもあるため、最適な選択肢を見つけるのが重要です。
ここでは、代表的な以下の4つのローンについて、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
空き家解体ローン
空き家解体ローンは、空き家を解体することに特化して利用できるローンです。
主に地方銀行や信用金庫などの地域密着型の金融機関が取り扱っています。
金融機関によっては、解体費用だけでなく、解体後の土地を駐車場にする費用や、活用に向けた整地費用なども融資の対象に含まれることがあります。
地域の空き家対策を支援する意味合いもあり、自治体と連携している金融機関も多いのが特徴です。
近年、全国的に空き家が増加し続けている中で、こうした専用ローンの取り扱いは年々広がっています。
空き家解体ローンのメリット
・担保や保証人が不要な場合が多い ・審査は他のローンに比べて比較的通りやすい |
空き家解体ローンの最大のメリットは、担保や保証人が不要な場合が多いことです。
これは、解体後の土地を担保としないため、手続きがシンプルになり、「面倒な手続きや立ち会いはしたくない」方にとって大きな負担軽減になります。
また、低金利のため年2%〜4%台で借りられることが多いです。
さらに、解体費用だけでなく、解体後の駐車場の造成や土地活用にかかる費用に対しても融資を受けられます。
地域の空き家対策を後押しする目的があるため、金融機関も前向きに対応してくれる傾向にあります。
空き家解体ローンのデメリット
・借入額に上限がある ・審査基準が厳しい |
空き家解体ローンのデメリットとして、まず借入額に上限があることが挙げられます。
解体費用を全額借りられないケースがあり、融資額に制限があるため、自己資金と合わせて費用を見直すといいでしょう。
また、金融機関によっては、特定の解体業者との契約を求められる場合があり、自分で業者の選定ができないことがあります。
金利が低い分、審査基準が厳しいところもあるため、申し込み前にはしっかりと確認することが大切です。
さらに、毎月の返済額は借入額・期間・金利で大きく変動するので、総支払額の試算は不可欠です。
住宅ローン
住宅ローンは、新築や中古住宅の購入、大規模なリフォーム、そして建て替えに利用できるローンです。
古家を解体して、その土地に新しく家を建て替える場合には、解体費用を建築費用の一部として一緒に融資として受け取ることができるのが特徴です。
住宅ローンのメリット
・金利が年1%〜2%程度と非常に低い ・長期返済が可能なこと(融資機関が40年あるところも) ・解体費用も含めた建築費用の全額を借りることができる |
住宅ローンの最大のメリットは、他のローン商品と比べて金利が1%〜2%程度と非常に低いことです。
長期間にわたる返済でも、利息の負担を大きく抑えることができます。
また、返済期間を長期に設定できるため、月々の返済額を軽減することが可能です。
さらに、借入額が高額になってもローンを組むことができます。
解体費用も含めた建築費用の全額を借りることもできるため、自己資金が少ない場合でも建て替えを進めやすいです。
住宅ローンのデメリット
・建て替えを伴わない解体のみの場合には使用できない ・書類提出が多く、手続きに時間がかかる |
住宅ローンは、基本的に住宅購入やリフォームなどの目的に使われるため、建て替えを伴わない解体のみの場合には使用できません。
また、手続きに時間がかかり、融資が実行されるまでに数週間から1か月以上かかることもあります。
さらに、物件が担保となるため、ローンを完済するまで、解体後の土地が自由に利用できない場合があります。
プロパーローン
プロパーローンは、通称「無担保ローン」とも呼ばれる多目的ローンの一つです。
銀行や信用金庫などの金融機関が、特定の目的を定めずに提供する融資商品です。
結婚や旅行、引っ越し費用など多目的に利用できることが特徴で、解体費用にも使えます。
信用力がある法人や個人事業主が審査が通りやすい傾向にありますが、個人も活用できます。
プロパーローンのメリット
・基本的に担保・保証人が不要 |
プロパーローンは、基本的には担保・保証人が不要です。
金融機関が提供するため、融資を行う際にはこれらの機関がリスクを直接負います。
そのため、手続きが簡素化されることが多いです。
また、フリーローンに比べて金利が低めなことが多く、利息負担を抑えやすいです。
返済期間も比較的長期に設定できることがあり、月々の返済額を軽減できます。
さらに、他のローンと比べて比較的高額な融資が受けられる場合があるため、解体費用の全額を借りられるかもしれません。
プロパーローンのデメリット
・審査基準が厳しい |
プロパーローンは金利が低い分、審査基準が厳しい傾向があります。
安定した収入や良好な信用情報が求められるため、審査に時間がかかることが多く、申請から融資まで2週間から1か月以上かかる場合があります。
また、一部のプロパーローンでは担保を必要とする場合があり、解体する物件を担保に設定されることもあります。
フリーローン
フリーローンは、空き家解体だけでなく、家具購入や引っ越し費用、旅行費用など、利用目的が自由に選べるローンです。
「とにかく早く資金を調達したい」「手続きを簡単に済ませたい」という方に適したローンと言えます。
フリーローンのメリット
・資金の利用目的に制限がない ・短期間で借り入れ可能 |
フリーローンの最大のメリットは、利用目的が自由なことです。
そのため、解体費用として問題なく利用できます。
また、審査が比較的簡単で、融資までのスピードが早いため、急ぎで資金が必要な場合に便利です。
無担保で借りることができるのも大きな利点であり、少額から大きな額まで借りられ、必要に応じて柔軟に資金を調達できます。
フリーローンのデメリット
・金利が年5%〜14%と高め |
フリーローンのデメリットは、他のローンと比べると金利が年5%〜14%と高めの設定になることが多い点です。
返済期間は1〜7年ほどの設定が多く、毎月の負担が増える可能性があります。
また、借入額は500万〜800万くらいの上限設定になっているところが多く、高額な解体費用の場合、全額をローンで賄うことは難しいかもしれません。
さらに、過去に延滞などがあった場合、審査が通りにくいなど、信用情報が重要になります。
4種類のローンを比較しても、金利・審査・返済期間と検討すべきポイントは多く、「結局どうすればいいのか分からない」と感じた方もいるのではないでしょうか。
湘南空き家ラボなら、リフォーム費用ゼロ・管理の手間ゼロで空き家を賃貸として活用し、家賃収入を得る道もあります。ローンを組む前に、費用をかけない活用法を知っておくことで、選択の幅が広がるはずです。
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関連記事:空き家の活用の失敗事例7選!成功するための対策と注意点を解説
空き家解体ローンの借り入れの流れと必要書類【神奈川県JAの事例】

各種ローンのメリット・デメリットを紹介しましたが、借り入れする金融機関によって条件は変わってきます。
ここでは、神奈川県のJAバンクを例に、実際の借り入れの内容と流れを紹介します。
具体的な金利や条件、手続きの進め方を知ることで、ローンを組む際のイメージが湧きやすくなるでしょう。
JA空き家解体ローンの概要
JA(農業協同組合)が提供する空き家解体ローンは、地域社会の課題解決に貢献することを目的の一つとしており、比較的利用しやすい条件が設定されています。
神奈川県JAバンクの空き家解体ローンの概要は、以下の通りです。
借入可能者 | ・借入時満年齢:満18歳以上75歳未満 ・最終償還時満年齢:満80歳未満 ・継続して安定した収入がある方 ・収入状況に不安がない方 |
使用項目 | ・空き家解体資金 |
金額上限 | ・500万円以内 |
期間 | ・1年以上10年以内 |
返済方法 | ・元利均等返済(ボーナス併用返済可) |
担保 | ・不要 |
保証 | ・三菱UFJニコス株式会社の保証が受けられる方 |
申し込みから融資までの手続きの流れ
神奈川県JAバンクの空き家解体ローンの手続きは、以下の5つのステップで進められます。
オンラインで金利の確認や申込が可能です。
STEP1 郵便番号を入力して金利を確認 |
インターネットで24時間365日金利の確認が可能
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STEP2 事前申し込み |
インターネットで24時間365日、事前申込が可能
⬇︎
STEP3 事前申し込み結果のご確認 |
これ以降は、店頭またはWEBでのお手続きとなる
⬇︎
STEP4 正式申し込み |
店頭またはWEB(マイページ)で申込
WEBでのお手続きができないJAもある
必要書類の提出はマイページへのアップロードでできる
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STEP5 契約 |
店頭またはWEB(電子契約)
WEBでのお手続きができないJAもある
金利の種類・選び方
空き家解体ローンの金利には、「変動金利型」と「固定金利選択型」の2種類があるのが一般的です。
どちらを選ぶかによって、将来的な総支払額が大きく変わるため、慎重に検討しましょう。
下記はJA湘南の空き家解体ローンの金利です。
変動金利型 | 2.875% | |
固定金利選択型 | 3年 | 4.210% |
5年 | 4.690% | |
10年 | 4.700% | |
変動金利型とは、市場の金利情勢に応じて、返済期間中に金利が見直されます。当初の金利は低い傾向がありますが、金利が上昇するリスクもあります。
固定金利選択型とは当初の一定期間(3年、5年、10年など)は金利が固定されます。市場の金利が上昇しても、その期間中は返済額が変わりません。
また、融資を受ける際には、保証料がかかる場合があります。
例えば、三菱UFJニコス(株)が保証会社となるJA空き家解体ローンの場合、保証料が0.80%程度かかることがあります。
金利と保証料を含めた実質的な負担金利を把握することが大切です。
事前審査に必要な書類一覧
空き家解体ローンの事前審査申し込みで必要となる書類は、以下の通りです。
他の金融機関でも同様な書類提出を求められる可能性があります。
- 本人確認書類・身分証明書:運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなど
- 所得証明書:源泉徴収票や確定申告書(直近2期分)など
- 重要事項説明書
- 建物図面(配置・立面・平面)
- 土地の登記簿謄本:解体する空き家とその土地の所有者を確認するため
- 土地公図および地積測量図
- 建物の登記簿謄本
- 住宅地図
- 返済予定表または残高証明書
- 返済用預貯金通帳
これらの書類は、金融機関によって多少異なりますので、事前にしっかり確認し、不足がないように準備を進めてください。
書類の準備や審査の手続きを見て、「思っていたより大変そうだ」と感じたのではないでしょうか。解体を前提にする場合、ローンの返済に加え、解体後の土地の固定資産税増額リスクも出てきます。
空き家をそのままの状態で活かす方法であれば、こうした手続きや追加費用の心配は不要です。湘南空き家ラボでは、改装費用の負担もなく、賃貸管理まで一括でお任せいただけます。
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空き家解体ローンの審査に通るためのポイント
空き家解体ローンは誰でも借りられるわけではありません。金融機関は、貸したお金がきちんと返ってくるかどうかを慎重に見極めているのです。
ここでは、審査で実際にチェックされる項目、落ちやすい人のパターン、通過率を上げるための具体的な工夫を紹介します。
審査で見られる主な項目
空き家解体ローンの審査では、主に「返済能力」と「信用情報」の2つが重点的にチェックされます。具体的に見られる項目は、以下の通りです。
審査項目 | 詳細 |
年収と勤続年数 | 安定した収入があるかどうかが最も重視される。正社員であれば、勤続1年以上が一つの目安になる。 |
他社の借入状況 | すでに他の借入がある場合は、返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)がチェックされる。一般的に返済負担率が30〜35%を超えると、審査は厳しくなる。 |
信用情報 | 過去のクレジットカードやローンの返済履歴が確認される。延滞や債務整理の記録が残っている場合、審査通過は難しくなる。 |
年齢 | 多くの金融機関で「借入時の年齢が満18歳以上75歳未満」「完済時の年齢が満80歳未満」といった条件が設けられている。 |
解体工事の見積書 | 融資額の妥当性を確認するため、解体業者が発行した正式な見積書の提出を求められる。 |
これらの項目は、空き家解体ローンに限らず、ほとんどのローン商品で共通しています。申し込む前に自分の状況を整理しておきましょう。
審査に落ちやすい人の特徴
以下の特徴に当てはまる方は、審査で不利になる可能性が高いため、事前に確認しておきましょう。
特徴 | 詳細 |
過去5年以内にクレジットカードやローンの延滞がある方 | 信用情報に異動や延滞の記録が残っていると、ほぼ確実に審査は通らない。信用情報は本人でも開示請求ができるため、不安がある場合はCIC(指定信用情報機関)などに確認しておくとよい。 |
複数の借入先から同時に借りている方 | 借入件数が多いと、返済管理ができていないと判断されやすい。金額の大小よりも、件数の多さが問題視されるケースもある。 |
収入が不安定、または勤続年数が極端に短い方 | 転職したばかりで勤続6か月未満の場合、審査が厳しくなる傾向がある。ただし、同業種へのキャリアアップ転職であれば考慮されることもある。 |
申込内容に虚偽がある方 | 年収を多く書いたり、他社借入を少なく申告したりすると、信用情報との照合で発覚する。虚偽申告は即審査落ちの原因になるだけでなく、その金融機関で今後の申し込みが難しくなる場合もある。 |
審査に落ちた場合、同じ金融機関にすぐ再申し込みしても結果は変わりにくいです。原因を特定し、改善してから別の金融機関に申し込むのが現実的な対応になります。
審査に通るためのコツ
審査の通過率を高めるために、申し込み前にできる対策は意外と多くあります。
対策 | 詳細 |
他社の借入をできるだけ整理する | カードローンのリボ払いやキャッシング残高が残っている場合、完済してから申し込むだけで返済負担率が下がり、審査に有利になります。使っていないクレジットカードのキャッシング枠も、借入可能額としてカウントされることがあるため、不要なカードは解約しておきましょう。 |
解体費用の見積もりを複数社から取る | 審査では見積書の提出が必要になりますが、見積額が相場より大幅に高いと疑問を持たれる可能性があります。3社程度から相見積もりを取り、適正価格であることを示せる状態にしておくと安心です。 |
補助金を先に申請し、借入希望額を下げる | 自治体の解体補助金が使える場合は、先に申請を進めておきましょう。補助金の分だけ借入額を抑えられるため、審査のハードルが下がります。 |
空き家解体ローン専用商品がある金融機関を選ぶ | フリーローンよりも空き家解体専用ローンのほうが、審査基準が解体目的に合わせて設計されているため、通過しやすいです。地方銀行やJA、信用金庫など、地域の空き家対策に力を入れている金融機関を優先的に検討してみてください。 |
信用情報を事前に確認する | CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの3機関で、自分の信用情報を開示請求できます。過去の延滞記録が消えているか確認してから申し込むと、不要な審査落ちを避けられます。 |
空き家解体ローンと補助金は併用できる?

空き家解体ローンと自治体の補助金は、併用が可能です。補助金を受け取ったうえで、残りの費用をローンで賄うという方法が取れます。
ただし、自治体ごとに補助金の支給要件が異なるため、事前の確認が欠かせません。ここでは、補助金制度の概要と、併用による金利優遇について解説します。
自治体の解体補助金制度の概要
全国の多くの自治体が、老朽化した空き家の解体を促進するために補助金制度を設けています。補助金の対象となるのは、一般的に以下のような条件を満たす空き家です。
- 一定期間以上使用されていない(おおむね1年以上の空き家状態)
- 倒壊の危険性がある、または周辺の景観・衛生環境に悪影響を及ぼしている
- 自治体が定める「特定空家」や「不良住宅」に該当する
- 申請者が空き家の所有者、またはその相続人である
補助金額は自治体によって大きく異なりますが、解体費用の2分の1以内、上限50万〜100万円程度としているところが多いです。
たとえば、解体費用が200万円かかる場合、補助金で50万円が支給されれば、ローンで借りる額は150万円で済みます。借入額が減れば毎月の返済額も小さくなり、総支払額も抑えられます。
ただ注意したいのは、補助金は工事着工前に申請が必要な自治体がほとんどだという点です。先に解体工事を始めてしまうと、補助金の対象外になるケースがあります。
ローンの申し込みと並行して、必ず自治体の窓口やホームページで申請時期・要件を確認してください。
関連記事:国土交通省から空き家解体の補助金がある?種類や仕組みを解説
補助金併用で金利が優遇されるケースあり
一部の金融機関では、自治体の補助金制度と連携して、空き家解体ローンの金利を優遇しています。
自治体の補助金交付決定通知書を提出することで、通常の金利から0.1〜0.5%程度引き下げられるケースがあるのです。借入額や返済期間によっては、総支払額で数万円の差が出ることも珍しくありません。
こうした金利優遇は、自治体と金融機関が空き家の解消に向けて協定を結んでいる地域で導入されていることが多いです。
すべての金融機関で実施しているわけではないため、ローンの相談時に補助金との併用で金利優遇はあるか、直接確認するのが確実です。
補助金の申請とローンの申し込みを同時に進めることで、費用負担を最小限に抑えた解体計画を立てられます。
ただし、申請手続きの手間や支給までの時間がかかる点は避けられません。そもそも「解体しないで活用する」という選択であれば、補助金の申請もローンの審査も不要です。
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空き家の解体費用が払えずローンも組めない場合の対処法

解体費用を用意するのが難しい、ローンを組むのも不安だという場合、ローン以外の選択肢もあります。
ここでは、解体費用をかけずに空き家問題を解決する方法を3つご紹介します。
空き家を古家付きのまま売却する
空き家を売却すれば、解体費用を一切かけずに手放すことができます。古家付きのまま売りに出せば、買主側が解体するか活用するかを判断するため、売主が解体する必要はありません。
再建築不可の物件であっても、この方法なら対応可能です。
特に、地方の古民家や趣のある建物は、リノベーション目的で購入する方もいます。
ただし、物件の状態によっては売却価格が低くなる傾向にあるため、適正な価格設定が重要です。
売却価格が安くても、解体費用をかけずに手放せるのであれば、結果的に負担は軽くなります。
また、固定資産税の支払いの負担も減り、長い目で見れば経済的なメリットもあります。
解体せずに賃貸・民泊として活用する
空き家を解体せずに賃貸・民泊・地域の交流施設として活用すれば、解体費用をかけずに家賃収入を得られる可能性があります。
その運用益で固定資産税の支払いができ、解体費用を回収するという計画も立てられるでしょう。
しかし、老朽化の進んだ空き家を活用するためには、リフォームや設備の整備が必要になることが多いです。
リフォーム費用が高額になることもあります。
空き家を活用するかどうかは、立地や建物の状態、需要の有無をよく見極めて判断することが大切です。
関連記事:空き家を解体せず手放せる理由|その方法とメリット・デメリットを解説
無償で譲渡して費用ゼロで手放す
無償譲渡とは、解体費用・売却手続き・管理の手間がすべて不要で、自己負担ゼロで空き家を手放せる方法です。
「売却も活用も気が進まない」「とにかく早く責任から解放されたい」という方には、最も負担の少ない選択肢といえます。
無償譲渡であれば、リスクなく手放すことができるでしょう。
湘南空き家ラボでは、荷物がそのままでも、老朽化していても、私たちがそのままの状態で借り受け、リフォーム費用は全額負担します。まずはお気軽にご相談ください。
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関連記事:田舎の空き家活用事例10選!理想の暮らしを叶えるアイデアとは?
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ここまで、空き家を解体する際に使えるローンの種類や審査のポイント、補助金との併用について解説してきました。
ローンを組めば月々の負担は抑えられますが、利息を含めた総支払額はどうしても膨らみます。解体後の土地に明確な活用予定がない場合、本当に解体すべきか考えてみる価値はあるかもしれません。
空き家をどうするかお悩みでしたら、「壊す」ではなく「活かす」という選択肢を検討してみてください。
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