「相続した空き家をどう管理すればいいか分からない」「遠方にあるため、行きたくてもなかなか見に行けない」
こうした悩みを抱える方は少なくありません。
家は誰も住んでいない状態が続くと、湿気やカビ、害虫、近隣トラブルなど、想像以上に早く劣化が進んでしまいます。
自分だけで管理するのが難しい方に注目を集めているのが、専門会社による「空き家管理サービス」です。
専門スタッフによる巡回から、通水・換気・清掃・庭の管理・防犯対策まで、所有者に代わり点検してくれるため、遠方に住んでいても安心して空き家を維持できます。
本記事では、空き家管理サービスのメリットや各社の特徴、料金相場、選び方のポイントをくわしく解説します。
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空き家管理サービスを利用する5つのメリット

相続した空き家をこまめに見に行けないと、「気づかないうちに劣化していないかな」「近所に迷惑かけていないか」と心配がつきないものです。
空き家管理サービスは専門家の点検や定期的な巡回によって、家の状態を良好に保ち、大きなトラブルを未然に防げます。
ここでは、空き家管理サービスを利用するメリットについて解説します。
専門家による点検で劣化を早期に発見できる
空き家の小さな不具合を見逃さず、住める状態を長く維持するためには、専門家による細かな点検が欠かせません。
空き家は人が生活していないことで湿気がこもりやすく、配管のサビや設備の故障、外壁の劣化が進みやすくなります。
専門スタッフは雨漏りの兆しや基礎のひび割れといった、一般の人では気づきにくい部分を重点的に確認します。
早い段階で異常が分かれば、修理費が膨らむ前に対策が可能です。
管理サービスの利用は、将来的な費用の負担を減らしながら空き家を維持するための効果的な手段です。
遠方でも安定した管理ができる
管理サービスは家から離れた場所に住んでいても、空き家の状態を把握でき、所有者の精神的な負担を削減します。
空き家は何かトラブルが起きても、すぐ気付けないことが大きなリスクです。遠方に住んでいる場合はなおさら、頻繁に見に行くことができない方も少なくありません。
放置してしまっている空き家の場合、雨漏りや庭木の繁茂、不法投棄などの問題が発覚したときにはすでに被害が広がっているケースもあります。
管理サービスは定期的な巡回・点検・清掃を依頼できるため、異常があれば早い段階で知らせてもらえます。
空き家の所有者はトラブルが発生した場合でも、慌てて駆けつける必要がなく、安心して任せられる点が大きなメリットです。
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時間と手間を大幅に削減できる
管理業者の利用は、自分で空き家を維持するために使っていた時間や手間を減らせます。
空き家の管理には、通水・換気・掃除・草刈り・郵便物の確認といった、こまめな作業が大切です。
所有者は休日のたびに「空き家を見に行かなければ」というプレッシャーが負担になりかねません。
管理サービスに依頼することで、「定期的にやらなければならない作業」をすべて任せられるため、時間を確保しながら適切な管理が行えます。
面倒な手続きや立ち会いはしたくない方にとって、自分の時間と心の余裕を取り戻すことにつながります。
特定空き家指定のリスクを避けやすい
管理サービスを利用することで、放置による劣化や近隣への迷惑を防ぎ、「特定空き家」に指定されるリスクを大幅に減らせます。
特定空き家とは、倒壊の恐れ・衛生上の問題・景観を損なう・周囲に危険を及ぼすといった、管理不全によって周囲へ悪影響を及ぼしている建物のことです。
指定されると、行政からの指導や勧告、最終的には固定資産税の大幅増額や行政代執行につながる可能性があります。
管理サービスは建物の健全性を保ち、雑草・ゴミ・破損箇所の問題を定期的に改善できるため、指定の条件に当てはまりにくくなります。
管理サービスの利用は行政から指導を受ける前にトラブル要因を取り除け、特定空き家の回避に非常に有効です。
関連記事:空き家を放置すると罰則はある?罰金や対策方法について解説
緊急時にも対応してもらえる
管理サービスは、台風や地震の災害が起きた場合に現地確認を依頼できるため、空き家の被害状況によっては適切な対応に移りやすくなります。
特に遠方に住んでいる方は災害や突発的なトラブルが起きた際に、すぐ駆けつけられないことが大きなリスクです。
例えば台風による雨漏り、ガラスの破損、倒木、屋根の一部損壊は放置すると被害が拡大するおそれがあります。
管理会社は自治体から警報が出た際の巡回強化や、近隣から連絡が入った場合に備えた体制を整えていることが多く、早期対応が可能です。
迅速な対応は自分の負担が軽減されるだけでなく、近隣の方への二次被害を防ぐことに役立ちます。
空き家管理サービスのおすすめ7選

空き家の管理をプロに任せたいと思っても、「どの会社に依頼すれば安心なのか」「サービス内容にどんな違いがあるのか」と迷ってしまう方は少なくありません。
空き家管理サービスは事業者ごとに特徴が異なり、巡回内容の充実度や料金、現地対応の範囲が変わります。
比較しながら選ぶことで、自分に合った最適な管理方法が見つかります。
ここからはおすすめの管理会社を7社紹介します。
湘南空き家ラボ

湘南空き家ラボは、空き家を「まるごと任せたい」「活用したい」「管理の負担を減らしたい」方にとって、手間とコストを大幅に減らせるサポートが魅力です。
通常、空き家を貸す・管理する場合、片付けや賃貸募集、入居者対応といった多くの工程があります。
湘南空き家ラボは空き家になったままの状態で、こうした対応を一括で引き受けるため、所有者の負担が少ない点がメリットです。
賃貸に必要なリフォームやリノベーション費用は湘南空き家ラボが負担するため、支払いの心配もありません。
「空き家をなんとかしたいけれど、自分では動けない」「管理しながら活用までしたい」という方にとって、湘南空き家ラボは総合的に任せられる心強いサービスです。
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日本空き家サポート

日本空き家サポートは、全国どこに住んでいても質の高い管理を任せられる安心感と専門性の高さが特徴です。
全国47都道府県に対応し、選ばれた地元企業だけが「空き家サポーター®」として管理を担当するため、外注による品質のばらつきがほとんどありません。
動画による管理レポートや緊急時の無料巡回など、遠方の所有者の不安を解消してくれます。
また、必要な管理レベルに合わせてプランの選択ができる点もメリットです。
日本空き家サポートは、遠方にある空き家を安心して任せたい方に適しています。
参考:日本空き家サポート
空き家ワンストップ相談窓口

空き家ワンストップ相談窓口は、資格を持つ専門スタッフによる丁寧な巡回と、低価格でも十分な管理が受けられるコスパの高さが魅力のサービスです。
管理を担当するのは「空家空地管理士」の資格者や研修を終了した認定員で、品質の高い点検を毎月実施します。
巡回内容は専用のシステムで管理され、前回との変化を写真で比較できるため、劣化や異常を見逃しません。
プランはスタンダードとプラスの2つから選べ、必要な管理レベルに合わせた依頼が可能です。火災リスクや賠償責任をカバーする補償が自動で付帯されています。
空き家ワンストップ相談窓口は、高い専門性や安心の補償が特徴のサービスです。
参考:NPO法人空家・空地管理センター 空き家ワンストップ相談窓口
郵便局

日本郵便株式会社が提供する「空き家みまもりサービス」は、全国どこでも利用でき、安心度の高い管理サービスです。
月1回の訪問で、外観・庭木・不法投棄・郵便受け・玄関施錠をチェックし、写真付きで報告してくれます。
郵便局員による直接訪問で、サービスが一定に保たれている点が魅力です。
所有者賠償責任保険が付帯しているため、管理不備により発生した偶発的な事故に対する補償も含まれています。
利用料は月額4,280円(税込)と明確で、追加オプションも必要に応じて選べます。
空き家みまもりサービスは、コストと安心感のバランスが非常に良い選択肢です。
参考:郵便局
ダイワハウス

ダイワハウスの「リブネス」は、ALSOKとの提携による高度な防犯体制と、専門スタッフによる丁寧な巡回が特徴のサービスです。
リブネスはALSOKのホームセキュリティを標準搭載し、屋内センサーによる24時間監視と緊急時の駆けつけ対応が可能です。
有人巡回では、通水・換気・ポスト整理から外壁の破損確認・簡易清掃まで、細かい作業を60分かけて丁寧に実施します。
巡回結果は写真付きの月次報告書で共有されるため、遠方に住んでいても現状を正確に把握できます。
空き家の安全性を最優先にしたい方にとって、ダイワハウスのリブネスは心強い選択肢です。
参考:ダイワハウス
東京ガス

東京ガスは利用者の希望に合わせて必要な作業だけを依頼できるため、実家を無理なく管理したい方にとって使い勝手の良いサービスです。
月1回の訪問で行う作業は不要な作業に費用をかけず、自分の空き家に合ったプランが選べます。基本サービスに加えて、細かなオプションが充実している点が魅力です。
東京ガスを利用していない方でも利用できます。
「必要な作業だけ頼みたい」という方にとって東京ガスの空き家管理は柔軟性が高く、遠方管理の負担を大きく減らしてくれるサービスです。
参考:東京ガス
ダスキン

ダスキンの空家点検サービスは、「清掃のプロによるお手入れ」が強みで、空き家を長期間きれいに保ちたい方に向いています。
月に1回、専門スタッフがチームで訪問し、掃除機がけ・モップがけ・トイレ洗浄・玄関やベランダの拭き掃除といった実際に人が住む家と同じレベルのお手入れを行います。
建物の破損・劣化の確認、窓や扉の施錠チェック、通気・通水といった点検もセットになっており、「清掃」と「維持管理」を同時に任せられる点が特徴です。
空き家をきれいに保ちたいという方にとって、ダスキンの空家点検サービスは相性の良い選択肢です。
参考:ダスキン
空き家管理サービスに依頼できること

空き家の管理と言っても、「どこまで頼めるのか」「自分でやる作業とどう違うのか」がわかりにくく、不安を感じる方は多いものです。
空き家の管理サービスでは、建物の状態維持から防犯対策まで、日常的に必要な作業を幅広く代行してくれます。
ここからは、空き家管理サービスに依頼できることを紹介します。
通水・換気
空き家管理サービスでは、キッチン・洗面・トイレの水道を一定時間流す「通水」と、窓やドアを開けて空気を入れ替える「換気」を定期的に行い、劣化の原因を予防します。
人が住んでいない家は、水を使わないことで配管の中に汚れが溜まり、悪臭やサビが発生しやすくなります。
締め切った室内は湿気がこもり、カビやダニの発生や建物の劣化につながります。配管や室内環境を良好に保つためにも、通水と換気は空き家管理に欠かせない基本作業です。
建物点検(雨漏り・外壁・屋根・室内)
管理会社の専門スタッフは、空き家の外観と室内をくまなくチェックします。
主な点検項目は雨漏りの兆候、外壁や基礎のひび割れ、屋根や瓦の破損、不審な侵入跡の有無、室内のカビ、設備の劣化状況です。
建物点検は早い段階で異常を発見することで、必要な対応を早めに判断できるため、空き家の寿命を伸ばすことにつながります。
建物の価値を守り、将来的な修繕費を抑えるためにも、専門家による外観と室内点検は空き家管理の重要な基盤です。
草刈り・庭木の手入れ
管理サービスでは、定期的な草刈りや庭木の剪定を行い、建物周辺の環境を整えます。
足を踏み入れない場所は雑草が伸び放題になりやすく、害虫の住み付き、不法投棄、放火のリスクが高まります。
庭木が隣家の敷地に越境すれば、近隣トラブルの原因になりかねません。雑草や庭木を定期的に手入れすることで空き家の印象を良好に保てるだけでなく、防犯効果を高められます。
草刈りや庭木の手入れを定期的に行うことは、空き家の安全性と近隣との良好な関係を守るうえで欠かせない大切な管理項目です。
ポスト確認・チラシ撤去
管理会社は巡回時にポスト内の確認・郵便物の整理・不要なチラシの撤去を行い、空き家であることを悟られない状態を維持します。
空き家のポストに郵便物やチラシが溜まっていると、「不在の家」と周囲に気づかれやすく、空き巣や不法侵入、放火、不法投棄と言った犯罪のターゲットにされやすくなります。
チラシや広告の散乱は景観を損ね、近隣への迷惑につながりかねません。ポスト確認やチラシ撤去は防犯や近隣トラブルを引き起こす可能性を下げられます。
空き家であることを周囲に悟らせないためにも、郵便物の管理は日常管理の中でも重要な作業です。
緊急時の駆けつけ
管理サービスでは、異常を検知した際や近隣から連絡が入った際に、スタッフが現地に急行して状況の確認や一次対応を行います。
迅速な対応により、被害の拡大を防ぎ、被害者への報告や必要に応じた専門業者の手配が可能です。
空き家は台風・強風による破損、地震後のズレや雨漏り、庭木の倒木、ガラスの割れなど突発的なトラブルが起きても気づきにくくなります。
緊急時でも駆けつけてもらえる体制があることで、所有者は空き家のトラブルを最小限に抑え、安心して管理を任せられます。
特に遠方でも安心できる空き家管理のためには、緊急時に素早く現場に向かい、状況を把握してくれる駆けつけ体制が欠かせません。
清掃・害虫対策
空き家管理サービスでは、床の掃除機がけ、浴室・トイレの簡易清掃、玄関・ベランダの拭き掃除を実施し、住まいの衛生状態を維持します。
空き家はホコリや湿気が溜まり、放置するとカビの発生やシロアリ・ゴキブリの害虫が大量に繁殖することも少なくありません。
室内外の汚れを放っておくことで設備故障や建材の劣化が加速し、将来の修繕費が増大するリスクも高まります。
定期的な清掃と害虫対策は空き家の劣化に加えて、カビ・悪臭といったトラブルを防ぐことも可能です。
プロによる管理は、安心して長く空き家を維持するための重要なサービスです。
空き家管理サービスの料金相場
空き家管理サービスの料金相場は、月額3,000円〜15,000円前後が中心です。ただし、巡回の頻度や建物の状態、清掃の有無によって大きく変わります。
各料金目安のサービス内容は以下のとおりです。
- 月額2,750円〜:最も基本的なプランで、外観チェックやポスト確認、外部からの簡単な巡回(月1回)のみ。
- 月額6,600円〜11,000円程度:標準的なプランで、室内管理(通水・換気・簡易清掃・損傷チェック)を含む(月1回または隔月)。
- 月額14,000円以上:セキュリティサービスの付帯、巡回頻度多い(週1回など)、より専門的なオプション(庭の手入れなど)が含まれる場合。
空き家管理サービスは、「外見だけ見るのか」「室内までしっかり手入れするのか」によって必要な予算が決まります。
まずは、自分の空き家に必要な作業範囲を整理し、サービス内容と料金のバランスを見て選ぶことが重要です。
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空き家管理サービスの選び方
「料金やサービス内容を比べても違いが見えづらい」と不安を感じる方は少なくありません。
空き家管理サービスを選ぶ際は、料金よりも管理範囲や報告の質を重視することがポイントです。
ここからは、空き家管理サービスを選ぶうえでチェックすべき3つのポイントについて解説します。
管理範囲に対する料金は明確か
管理会社を選ぶ際は、料金に対して「どこまで対応してくれるのか」を必ず明確に確認しましょう。
同じ月1回・数千円〜1万円前後の料金でも、会社によって対応範囲は異なります。
外観チェックだけの会社もあれば、通水・換気から簡易清掃、写真や動画レポートまで行う会社もあります。
料金だけで比較すると、「思っていたより対応範囲が狭かった」「追加費用が発生した」と言うトラブルにつながりやすく、結果的にコストが高くなることも少なくありません。
料金と作業内容が紐づいているかを最初に確認しておくことで、想定外の費用発生を避け、安心して空き家の管理を任せられます。
写真付き報告書はあるか
空き家管理サービスを選ぶ際は、写真付きの報告書があるかどうかが安心度を左右する重要なポイントです。
遠方に住んでいる場合、現地へ頻繁に行くことが難しく、管理会社からの報告が唯一の判断材料です。
文字だけの報告では、「本当に見に行ってくれたのか」「どの程度まで点検されたのか」が分かりにくく、所有者は不安が残ります。
一方で、写真付きの報告書があれば外壁のひび・屋根の浮き・庭木の状態・郵便受けの様子が視覚的に確認でき、変化にも気づきやすくなります。
動画レポートに対応している会社は、より詳細な状況把握が可能です。
所有者は写真付き報告書があるサービスを選ぶことで、現地へいけない状況でも空き家の状態を正確に把握でき、管理会社への信頼性も高まります。
解約しやすい契約か
所有者は途中解約の条件が分かりやすく、柔軟に辞められる契約かどうかを必ず確認することが大切です。
空き家の状況変化によって、数年後に売却や解体、活用へと移行する可能性があります。
いざ活用や売却を決めた際に、解約手数料や最低利用回数の縛りによって動きが取れなくなるのは避けたい状況です。
実際にサービスを利用してみて、「自分のニーズに合わなかった」と言う場合でも、スムーズに変更や解約ができるほうが安心です。
まずは長期契約を結ばずに、短期利用できる事業者や解約条件が柔軟なサービスを選ぶことは、空き家管理の初心者にとって大きな安心材料となるでしょう。
湘南空き家ラボは空き家を活用しながら管理する方法を提案します
空き家の管理は「外観を確認するだけ」では十分とは言えず、通水・換気・清掃・防犯対応といった多くの作業が必要です。
特に遠方に住んでいる場合は現地へ行く負担が大きいため、専門の管理サービスを利用することで安心と手間の削減につながります。
管理内容や料金プランは会社ごとに大きく異なり、目的に合わせて適切なサービスを選ぶことが大切です。
「できればお金をかけずに空き家の悩みを解消したい」「管理だけでなく、将来的な活用も相談したい」という方には、湘南空き家ラボが最適です。
湘南空き家ラボは空き家を管理するだけでなく、所有者の負担を抑えながら活用できる独自のサービスを提供しています。
リフォーム費用は湘南空き家が負担し、物件を賃貸として活用します。
入居者からもらう家賃の一部が所有者に還元されるため、今まで維持費ばかりがかかっていた空き家が収益源と変わる点が魅力です。
建物は荷物が残ったままでも、老朽化していてもそのまま引受できます。空き家をどうすべきか迷っている方、管理の負担から解放されたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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