「実家が空き家になってしまったけれど、家具や荷物がそのままで手がつけられない」「遠方に住んでいて、片付けに行けない」と悩む方は少なくありません。
近年、片付けや処分にかかる手間が大きく、売却が後回しになるケースが増えています。
通常の売却では最低限の片付けが必要ですが、そのままの状態で手放す方法もあります。自分に合った方法で片付けを行えば、無駄な費用や手間をかけずに売却の準備が可能です。
本記事では、空き家を売却する際の必要な片付けの範囲や方法、費用相場、業者を選ぶコツを解説します。
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空き家を売却する前の片付けはどこまで必要?

空き家の売却を検討しているけど、片付けがめんどうで手続きが進まないと悩んでいませんか。片付けは空き家の売却方法によって必要な範囲が異なります。
ここからは、空き家を売却する前の片付けはどこまでやるべきかを解説します。
一般的な売却(仲介)では最低限の片付けをする
一般的な不動産会社を通して買主を探す仲介売却では、内覧に備えて最低限の片付けが必要です。生活動線が確保でき、室内の広さと採光が分かる程度まで片付けると良いでしょう。
通路や部屋の隅に積まれた段ボールや壊れた家電は処分し、大型家具は残しても配置を整えて部屋全体が見渡せるようにすることがポイントです。
モデルルームのように、家の中の荷物をすべて撤去する必要はありません。不要な荷物の整理は、成約率や売却価格の向上につながります。
関連記事:空き家の5つの売却方法とは?税金の基本と控除や補助金の活用術を詳しく解説!
現状渡しや買取なら片付けゼロでも売れる場合もある
片付けが難しい場合は、不動産会社による買取や現状渡しと決めることで家具や荷物を残したままでも売却できます。売主は、処分費や片付けに時間をかける必要がありません。
相続した空き家に家財が大量に残っている場合、仲介で売却すると片付けや廃棄に費用と時間がかかります。現状渡しや買取ならそのまま売却でき、手間もコストも省けます。
仲介売却に比べて価格は2〜3割下がる傾向にあることも少なくありません。しかし、高額な処分費や解体費用、現地に行くための時間や労力を節約できる点がメリットです。
売却する金額より、スピーディーに手間なく売りたい方は、現状渡しや買取をおすすめします。
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残置物を片付けたほうが良い理由

空き家に荷物が残ったままだと、売却価格の低下や契約上のトラブルに発展するリスクがあります。残置物の整理はスムーズな取引につながります。
ここでは、残置物を片付けたほうが良い理由について解説します。
売却価格や印象への影響
残置物を減らして室内を広く見せることは買主に良い印象を与え、売却価格や成約率を高めます。買主は内覧時に住んだときの様子を具体的にイメージします。
築30年の家において、荷物があふれている物件はクリーニングなどの追加費用が必要だと見なされ、値引きの対象になりかねません。
一方で、荷物があっても整理整頓されている物件はポジティブな印象を持ち、スムーズに売却できます。
残置物の整理は単なる片付けではなく、資産価値を高める戦略だといえます。
契約上のトラブル回避
売却前に残置物を整理することで、契約後のトラブルを未然に防げます。契約書に処分の責任を明記しないまま進めると、あとから費用負担や引き渡し延期につながるリスクがあります。
トラブルに発展すると、数十万円の追加費用を支払うケースになることも少なくありません。
売主はあらかじめ不用品を処分し、残すものと撤去済みのものを契約書に記載しましょう。
余計なトラブルを避けるために、残置物の処理は行っておいたほうが良いでしょう。
関連記事:空き家売却の注意点を徹底解説!費用や放置で失敗しないための回避方法
空き家の荷物を片付ける方法
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空き家の荷物は、どうやって片付けたらよいか悩む方も少なくありません。自力で片付けようとすると時間がかかり、すべて業者に丸投げすると費用がかさむことがあります。
片付けは時間と費用、手間のバランスで判断し、最も現実的に進められる方法を選ぶことが大切です。
ここでは、空き家の荷物を片付ける方法を3つ紹介します。
自分で片付ける
時間や体力に余裕がある場合は、自分で片付ける方法が最も費用を抑えられます。自治体の粗大ごみ収集やリサイクルサービスを活用すれば、処分費用を最小限にできます。
自治体の回収は民間業者に比べて格安で、粗大ごみでも数百円〜数千円で処分可能です。
状態の良い家具や家電、衣類はリサイクルショップやフリマアプリを活用することで現金化でき、処分費用に充てられるメリットがあります。
ただし、大型の家具や大量の荷物を運ぶには時間と体力が必要です。遠方在住の方や高齢の方は作業が負担となり、かえって効率が悪くなります。
自分で片付ける方法は体力や時間を考慮し、無理のない範囲で行いましょう。
片付け業者や遺品整理業者に依頼する
大量の荷物や大型家具・家電がある場合は、片付け業者や遺品整理業者に依頼するのが最も効率的です。短期間で一括処分でき、売却準備を早く進められます。
プロの業者は短時間で仕分けから搬出、処分まで対応可能です。遺品整理士や古物商許可を持つ業者であれば、買取と処分を同時に行えるため、費用を抑えられることもあります。
たとえば、4LDKの一戸建てに家具や家電が残っている場合、自分で片付けると1ヶ月以上かかる場合もありますが、業者は1〜2日で完了します。
見積時にはトラックのサイズと人員数で料金が変わるため、複数社に依頼するのが安心です。
業者に依頼する方法は片付けに時間がかけられない方や荷物が多い方にとって、すべてを任せられるため便利な選択肢といえます。
不動産会社・買取業者・購入者に任せる
片付けが負担になる場合は不動産会社や買取業者、購入者に依頼し、残置物込みで売却する方法がおすすめです。自力での片付けや業者手配が不要で、スムーズに現金化できます。
近年は残置物があっても買取可能とする不動産会社が増えていて、売却価格に片付け費用を含めて提示してくれます。
仲介による売却よりは2〜3割安くなる傾向がありますが、数十万円の片付け費用や数ヶ月の作業時間を省ける点がメリットです。
一括査定サイトで「残置物対応可」と明記している会社を比較すると良いでしょう。
不動産会社や買取業者、購入者に任せる方法は、片付けに手間をかけずに早く売りたい方に最適です。
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自分で空き家を片付けた場合のスケジュール
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もしご自身で空き家の片付けを進めることを選ばれた場合、効率的に作業を進めるためのモデルスケジュールをご紹介します。
特に遠方から片付けに行く場合、限られた日数で、何から手をつけるべきかを知っておくとスムーズです。 計画的に進めることで、無駄な往復や費用を抑えられます。
【1〜3日目】処分する物と貴重品の仕分け
まずは誤って廃棄するリスクを防ぐために、処分品と貴重品を分けることが大切です。
処分と保管するものを明確に分けておくと、後々の相続人間のトラブルや追加確認の手間防止につながります。
相続で空き家を取得した場合、亡くなった方の通帳や写真といった大切なものは後から取り戻せません。最初に通帳や印鑑、アルバムを優先的に取り分けておきましょう。
残りは可燃ごみと資源ごみに仕分けると処分スペースを確保でき、片付けを進めやすくなります。
家族や相続人が同時に集まって片付けできない場合は、残すもののリスト化がおすすめです。
【4〜7日目】大型家具や家電の処分予約
残置物の仕分けが完了したら、粗大ごみや家電リサイクル対象品を中心に処分の予約を行いましょう。予約が先延ばしになると売却スケジュールに影響するため、早めに動くことが大切です。
冷蔵庫や洗濯機、エアコン、テレビは家電リサイクル法の対象で、通常の粗大ごみでは出せません。事前にリサイクル券を購入し、指定業者に引き取りを依頼する必要があります。
自分の力だけでは搬出できない大型家具は不用品回収業者を手配すると、トラック1台でまとめて回収してもらえるため効率的です。
大型家具や家電の処分予約を早めに済ませることで、その後の片付けや売却活動をスムーズに進められます。
【8〜10日目】水回りや外構の手入れ
8〜10日目は水回りの清掃と庭や外構の手入れを行い、家の印象を改善させましょう。水回りや外構を整えるだけでも、買主の第一印象が大きく変わります。
内覧者が最も気にするのは清潔感です。浴室のカビ取りやキッチンの油汚れを落とすと、築年数が古い家でも清潔感が出ます。
庭の雑草を取り除き、落ち葉を掃除するだけで写真映えが良くなり、広告効果が高まります。
水回りや外構のお手入れは放置感をなくし、印象をアップする手段として欠かせないひと手間です。
【11〜14日目】写真撮影と売り出し準備
物件がきれいになった後は、売却するための準備です。インターネットで物件を探す方が多いため、写真のクオリティが集客力に直結します。
床や窓を拭いて自然光を取り入れ、自分で撮影する場合は午前中の明るい時間帯に行いましょう。
不動産会社に依頼すれば、広角レンズやプロの技術で仕上がりが格段に良くなります。
並行して、広告に使う間取り図や登記簿謄本、固定資産税評価証明書を準備しておくと売却手続きがスムーズに進みます。
【15日目〜】内覧対応や契約確認
15日目以降は、実際に買主候補が物件を見学する「内覧対応」と、契約前にトラブルを防ぐための「残置物や清算の確認」が重要です。
内覧前は軽く掃除や換気を行い、買主が動きやすいように通路を確保しましょう。買主への気遣いが第一印象を良くし、成約率の向上につながります。
買主と合意したあとは、残置物の取り扱いについて契約書への明記が不可欠です。同時に電気やガス、水道の解約や火災保険の清算を進めれば、引き渡し後のトラブルを防げます。
丁寧な内覧対応と契約確認は買主に安心感を与え、売却をスムーズに完了させられます。
空き家の片付けを依頼した場合の費用相場

空き家の片付け費用は、間取りや荷物の量、人員数によって変動します。費用相場の把握は悪質な業者にだまされることなく、適正な料金で依頼できます。
空き家の片付けを依頼した場合の費用相場は、次のとおりです。
- 1R〜1K:3万円〜8万円
- 2LDK:10万円〜20万円
- 4LDK以上:30万円〜60万円
片付け費用には、人件費やトラック代、処分料が含まれているのが一般的です。階段搬出や分別作業、ピアノや仏壇の特殊品が入ると、1点あたり数万円の追加料金が発生します。
業者に片付けを依頼する際は必ず事前に複数社から見積もりを取り、比較しましょう。
片付けを依頼する業者選びのコツ

不用品回収は参入障壁が低いため、無許可業者や高額請求をする業者も存在します。トラブルに巻き込まれないためにも、業者選びのポイントの把握が重要です。
ここでは、後悔しない業者選びのコツを3つ紹介します。
許可や資格の有無をチェックする
片付け業者を選ぶ際は、必ず「一般廃棄物収集運搬業」や「古物商」の許可や資格の有無を確認しましょう。
一般廃棄物収集運搬業とは市区町村が発行する許可で、家庭ごみや粗大ごみを回収・運搬できます。
古物商とは公安委員会が発行する許可のことで、リサイクル品を取り扱うために必須です。
無許可や無資格の業者は不法投棄や違法処理のリスクがあり、最終的に所有者である売主に責任が及ぶ可能性があります。
相続した空き家の片付けを依頼する場合は、遺品整理士資格を持つ業者であれば、個人の思いやプライバシーに配慮した丁寧な作業が期待できます。
信頼できる業者を見極める
空き家の片付けにおけるトラブルを避けるためには、契約書や見積書を出さず、当日になって高額請求するような信頼できる業者の見極めが不可欠です。
「見積もり無料」と言って契約を急がせ、当日になって荷物量が想定より多いと追加請求する手口があります。
契約書を交わさず口約束で進める業者に依頼した結果、不法投棄されてしまい最終的に所有者が責任を問われるケースもあります。
信頼できる業者は見積書を提示し、追加費用の条件についての説明を必ず行う点がポイントです。
利用する際はホームページや口コミを確認し、丁寧に対応してもらえる業者を選びましょう。
複数社の見積もりを比較する
空き家の片付け費用を抑え、適正なサービスを受けるためには、必ず複数社から見積もりを取って比較することが大切です。
同じ間取りや荷物量でも、業者によって料金体系やサービス範囲が大きく異なります。相見積もりは相場感が分かり、過剰請求を避けられます。
たとえば、2LDKの片付けにおいて、ある業者は12万円だったが別の業者は18万円と差が出ることも少なくありません。
見積もりの際に写真を送っておくと、当日の追加費用リスクを減らせます。業者は相見積もりを提示すると、値引きに応じることもあります。
荷物を片付けないで空き家を手放す方法

空き家の荷物をすべて片付けなくても、契約方法や売却形態を工夫すると、そのまま手放せます。遠方在住の方や忙しい方にとっては、時間や費用をかけずに解決できる方法です。
ここからは、残された荷物ごと空き家を手放す方法を4つ紹介します。
現状有姿契約を結ぶ
不動産会社による仲介売却でも、売買契約書に「現状有姿契約(そのままの状態で引き渡す契約)」と記載すれば片付けは不要です。
現状有姿契約は、売主が残した家具や家財も含めて物件を手放せます。ただし、買主は荷物処分の負担があるため、販売期間が長引く傾向にあります。
売却後に残っていた荷物がトラブルにならないよう、契約で残置物の取り扱いを明確に取り決めましょう。
不動産会社の買取を利用する
不動産会社による買取は仲介売却と異なり、片付けの手間を一切かけずに空き家を処分できます。
残置物がある状態を前提として価格を提示してくれるため、荷物の片付けや処分費用の負担がありません。
仲介売却では買い手がつきにくい場合でも、買取なら数日から数週間で契約がまとまることもあります。
多くの場合、相場価格より2〜3割程度安くなりますが、売却益よりもスピードと手間削減を重視する方におすすめです。
空き家の引き取りサービスを活用する
空き家の売却や片付けが難しい物件は、不動産会社やNPO法人が提供する「空き家引き取りサービス」の活用が最適です。
地方や過疎地の空き家は買い手が見つかりにくく、解体費用をかけても売却できないケースがあります。
引き取りサービスは市場価値が低い物件でも荷物ごと引き渡しでき、放置によるリスクも避けられます。
また、引き取りサービスは空き家を「活かす」選択肢もあり、思い入れのある家を処分することに抵抗がある方に検討の価値があるサービスです。
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空き家の片付けに困った場合は湘南空き家ラボへ

空き家の売却をスムーズに進めるには片付けの方法や費用を把握し、契約形態に応じて準備することが重要です。
仲介売却なら最低限の整理が必要ですが、現状渡しや不動産会社の買取を利用すれば片付け不要で手放せます。
管理に困っている古い家を持っていて、なかなか売れず悩んでいる方は、引き取りサービスを行う「湘南空き家ラボ」へご相談ください。
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