久しぶりに訪れた空き家で、ネズミのふんやかじり跡を見つけて不安になっていませんか。
人の出入りが少ない空き家は、ネズミの侵入に気づきにくく、天井裏や床下、壁の中で繁殖して被害が広がることもあります。
この記事では、ネズミによる被害の放置リスク、自分でできる駆除方法、業者へ依頼する場合の費用、再侵入を防ぐ対策まで解説します。
被害状況と対策にかかる費用を把握し、駆除と侵入口の封鎖を早めに進めましょう。
<<cta-contact-general>>
空き家のネズミ被害を放置するリスク

空き家のネズミ被害は、姿を見かけなくても建物の内部で静かに進みます。
人の出入りがないぶん発見が遅れ、次に訪れたときには被害が複数箇所に及んでいることも珍しくありません。
ここでは、ネズミを放置した空き家で起こりやすい3つのリスクを取り上げます。
所有する空き家に当てはまる点がないか、順に確かめていきましょう。
柱や断熱材が傷む
ネズミには、一生伸び続ける前歯を削るために、周囲のものを繰り返しかじる習性があります。
空き家に住み着くと、床下の土台や柱、壁の中の木材などに、何度もかじり跡を付けることがあります。
グラスウールなどの柔らかい断熱材は、かじって引き裂かれたり、巣を作るために押し固められたりする可能性がある素材です。
断熱材に隙間ができると、その部分の断熱性能が低下し、条件によっては壁の中に結露やカビが発生しやすくなります。
被害が広がると壁や床を開けて、断熱材を交換し、傷んだ木材を補修する必要があるため、工事費が数十万円規模になることもあります。
配線をかじられて漏電につながる
ネズミは前歯を削るため、天井裏や壁の中、床下を通る電気ケーブルもかじります。
ケーブルを覆う被覆が破れて銅線が露出すると、漏電やショートが発生するおそれがあります。
その際に生じた熱や火花が、周囲のほこりや断熱材、木材に燃え移ると火災につながりかねません。
人が住んでいない空き家でも、主ブレーカーが入っていれば配線には電気が流れています。
留守中は焦げたにおいや煙などの異変に気づきにくいため、発見が遅れて建物全体や近隣へ被害が広がる可能性もあります。
配線にかじり跡を見つけた場合は直接触れず、安全に操作できる状況であれば主ブレーカーを切り、電気工事店へ点検を依頼しましょう。
空き家で火事が起きたら責任は誰に?失火責任法と重過失の基準を解説
ふん尿や害虫で衛生環境が悪化する
ネズミは移動しながら排泄するため、天井裏や床下、収納の奥までふん尿で汚染されます。
尿が天井板や断熱材に染み込むと悪臭が残り、状態によっては張り替えが必要です。
さらに、ネズミに寄生していたイエダニやノミが室内へ移動し、人を刺す被害につながります。
ふん尿には病原体が含まれる可能性があり、乾いたまま掃いたり掃除機で吸ったりすると、細かな粒子が舞い上がりかねません。
清掃時はマスクと手袋を着用し、消毒液でふんを湿らせてから拭き取るのが基本です。
<<cta-contact-sell>>
ネズミがいるかも?空き家への侵入を見抜くチェックポイント

ネズミは主に夜間に活動し、昼間は天井裏や床下、壁の中などに潜みます。
姿が見えなくても、ふん尿やかじり跡、物音などは侵入を判断する手がかりです。
空き家を訪れた際は、次の3つのポイントを確認しましょう。
ふんや尿の跡を探す
ふんが残りやすいのは、キッチンの床やシンク下、食品棚、家具の裏、天井裏の点検口周辺です。
大きさの目安は、以下のとおりです。
- ハツカネズミ:3〜7mm
- クマネズミ:6〜10mm
- ドブネズミ:10〜20mm
新しいふんは黒くつやがあり、古くなると乾燥して灰色に変わり、崩れやすくなります。
ただし、ふんの大きさや色だけでは、ネズミの種類や侵入時期を断定できません。
尿の跡は紫外線ライトで光る場合がありますが、洗剤や別の汚れにも反応するため、確認の目安として活用しましょう。
かじり跡や黒いこすれ跡を見る
ネズミは同じ経路を繰り返し通るため、柱の角や配線、木部に細かい歯型のかじり跡が残ります。
かじり跡の木肌が明るいものは新しく、周囲と同じ色に落ち着いたものは古い痕跡です。
体の脂と汚れが壁や配管にこすれて付く黒ずみは「ラットサイン」と呼ばれ、通り道の目印になります。
壁沿いの低い位置や、配管が壁を貫く穴の縁に黒いこすれ跡があれば、そこが侵入口として使われている可能性もあるでしょう。
天井裏や壁の中の物音を確認する
ネズミがいる空き家では、日が落ちてから天井裏や壁の中で、カリカリという音や小走りの足音がします。
活動が活発になるのは人の出入りが途絶えた静かな時間帯で、夕方から夜が聞き取りの狙い目です。
軽く速い足音はクマネズミ、重く鈍い音はドブネズミというように、音の質から種類の見当もつきます。
物音がする範囲をメモしておくと、巣の位置を業者へ伝えるときの手がかりになります。
<<cta-contact-general>>
空き家に住み着いたネズミの対処法

空き家でネズミの痕跡を確認したら、被害の範囲に合わせて方法を組み合わせることが基本になります。
市販グッズで様子を見るか、最初から業者に任せるかは、かじり跡の多さや物音の範囲が目安です。
ここでは、自分でできる方法から専門業者への依頼まで、5つの対処法を紹介します。
空き家の状況に近いものから見ていきましょう。
殺鼠剤を使って駆除する
殺鼠剤は、毒を含んだ餌を食べさせて数日かけて弱らせる駆除方法です。
通り道やふんの多い場所に置き、数日おきに減り方を見て補充し、食べ跡が止まるまで続けます。
ワルファリン系は数回食べさせるタイプ、ジフェチアロールなどは一度で効くタイプで、警戒心の強いクマネズミには後者が向いています。
弱った個体が壁の中で死ぬと悪臭やハエの原因になるため、後日の見回りと死骸の回収まで計画に入れましょう。
捕獲器や粘着シートを設置する
電気やガスを止めた空き家でも使えるのが、かごタイプの捕獲器と粘着シートです。
捕獲器は通り道の壁沿いに置き、粘着シートを隙間なく並べて敷くと逃げ道を断つことができます。
かかった個体はすぐ処分し、シートは早めに交換しましょう。
個体を放置すると、別の害虫が寄ってきやすくなります。
ネズミに警戒され、捕獲まで数日かかることもあるため、反応を確認しながら置き場所を調整し、1週間ほど続けましょう。
忌避剤で建物外へ追い出す
忌避剤は、ネズミが嫌うハッカやワサビ、唐辛子のにおいで、巣や通り道からネズミを遠ざけるための製品です。
スプレー、くん煙、設置型があり、天井裏や床下のように手の届きにくい空間にはくん煙タイプが向いています。
においは数週間で薄れて効き目も落ちるため、駆除より追い出しの補助と考えましょう。
追い出しと同時に侵入口をふさがないと、においが消えたころに戻ってくるため、対策はセットで進めます。
LEDライトや超音波発生装置を補助的に使う
ネズミは強い光と高い音を嫌うため、点滅するLEDライトや超音波発生装置を通り道に向けて置く方法もあります。
どちらも電源が必要なため、通電している空き家か、電池式やソーラー式の製品を選びます。
ただし数日から数週間で慣れて効き目が落ち、家具や壁で音がさえぎられると届きません。
単独では住み着いた個体を追い出しきれないため、殺鼠剤や捕獲器と組み合わせる補助的な位置づけです。
被害が広い場合は専門業者へ依頼する
かじり跡や物音が複数の部屋に及ぶ、大量のふんがある、死骸のにおいがするといった場合は、専門業者へ依頼しましょう。
空き家は被害の範囲や侵入口を把握しにくく、自己対処だけではネズミを取り残す可能性があります。
写真や動画を添えて複数社へ現地調査を依頼し、作業範囲、訪問回数、追加料金、保証内容を比較しましょう。
再発時の無料対応の有無や保証期間についても、契約前に書面で確認しておくことが重要です。
<<cta-contact-sell>>
いくらかかる?空き家のネズミ駆除にかかる費用相場

空き家のネズミ対策にかかる費用は、自分で対処するか、専門業者へ依頼するかによって大きく変わります。
費用を左右する主な要素は、建物の広さ、ネズミの数、巣の場所、侵入口の数です。
特に、天井裏や壁の中まで被害が広がっている場合は、駆除に加えて清掃や侵入口の封鎖が必要となるため、高額になる傾向にあります。
対策方法ごとの費用を以下にまとめました。
対策方法 | 費用の目安 |
|---|---|
市販グッズを使って対策する | 1,000円〜3万円 |
専門業者による部分的な駆除 | 1万〜5万円 |
建物全体の駆除・再発防止 | 10万〜30万円 |
市販グッズには、殺鼠剤や粘着シート、捕獲器、忌避剤などが含まれます。
専門業者へ依頼する場合は、断熱材や電気配線の交換など、建物の修繕費は別にかかる場合があるため、見積もりの作業範囲まで確認が必要です。
市販グッズを使って対策する|1,000円〜3万円
被害が一部に限られ、設置後も数日おきに確認できる空き家なら、市販グッズで様子を見る方法があります。
必要な製品の種類や設置数によって異なりますが、合計費用は1,000円から3万円が目安です。
費用を抑えられる一方、餌の補充、罠の交換、死骸の回収などのために、繰り返し現地を訪れる必要があります。
遠方にあり頻繁に確認できない場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。
専門業者による部分的な駆除|1万〜5万円
被害が台所や天井裏など一部に限られる場合、その範囲だけを対象にした駆除で1万円から5万円が目安です。
作業は、侵入口の特定、殺鼠剤や罠の設置、数回の再訪問による回収と効果確認までが中心になります。
建物の広さ、床下や天井裏への入りやすさ、ふんの量によって金額は動くため、現地調査のうえで見積もりを出してもらうことが重要です。
侵入口の封鎖が別料金のこともあるため、どこまで含むかを見積もり時にはっきりさせておきましょう。
建物全体の駆除・再発防止|10万〜30万円
複数の部屋や階で痕跡が見つかる場合や、市販グッズを置いても新しいふんが増える場合は、建物全体を対象とした対策が必要です。
天井裏や床下、壁の中まで調査するため、部分的な駆除より費用が高くなります。
侵入口の封鎖、ふんの清掃・消毒、再訪問、保証などが料金に含まれているか確認しましょう。
訪問回数や封鎖する箇所の数によっても金額が変わるため、複数社の見積もりを比較することがポイントです。
<<cta-contact-general>>
空き家へのネズミ侵入を防ぐ予防策

駆除によってネズミがいなくなっても、建物内が住み着きやすい状態のままでは、別の個体に侵入される可能性があります。
特に空き家は変化に気づくまで時間がかかるため、駆除後の予防と定期的な確認が必要です。
ここでは、駆除とあわせて行いたい3つの予防策を紹介します。
次の訪問時に取り組めるものから始めましょう。
配管や換気口の隙間をふさぐ
ネズミは直径2センチほどの穴があれば通り抜けるため、まず建物の外周を一周して隙間を洗い出します。
多いのは、エアコンや給排水の配管が壁を抜ける部分、床下換気口、基礎のひび割れ、屋根と壁の継ぎ目です。
金網やパンチングメタル、防鼠パテ、モルタルでふさぎ、かじり返しに強い金属系の材料を選びます。
換気口はふさげないため、目の細かいステンレス網を張り、通気を保ったまま侵入だけを止めます。
食品やごみを残さない
米や乾麺、小麦粉、菓子、ペットフードなどは、侵入したネズミの餌になります。
紙袋やビニール袋はかじられるため、未開封の食品も空き家から持ち出すのが基本です。
生ごみや食べ残しを処分し、食品の付着した空き缶や容器も洗って撤去しましょう。
やむを得ず保管する食品は、ふたが外れない金属製やガラス製の密閉容器へ移しておくことが大切です。
ネズミは棚や壁を登れるため、高い場所に置くだけでは被害を防げません。
不用品を片付けて隠れ場所を減らす
段ボールや古い衣類は巣の材料になり、家具や荷物の隙間はネズミの隠れ場所になります。
片付ける前に、荷物の下や家具の裏に、ふん・かじり跡・細かく裂かれた紙や布がないかを確認します。
使わない物は処分し、残す物はふた付きの収納ケースや棚へまとめる方法が効果的です。
壁際に荷物を置かず、壁と床の境目が見える状態を保つと、ネズミの通り道を確認しやすくなります。
罠を壁沿いに設置するスペースも確保できるため、駆除や再発確認を進めやすくなります。
空き家の片付けに補助金はある?対象から申請方法を実例も踏まえて解説
<<cta-contact-general>>
駆除だけで解決しない?ネズミ被害に悩む空き家の4つの選択肢

侵入口をふさぐなどの対策をしても被害が繰り返される場合は、屋根や外壁の劣化によって新たな隙間が生じている可能性があります。
駆除や修繕のたびに費用と手間がかかるなら、空き家の保有方針そのものを見直す段階かもしれません。
ここでは、管理の継続、活用、解体、売却という4つの選択肢を紹介します。
管理を続ける負担を整理する
空き家の管理負担は「毎年かかる費用・被害発生時の費用・管理に使う時間」の3つに分けて整理します。
固定資産税や火災保険、電気・水道の基本料金、管理サービス料は、所有している間にかかる固定費です。
ネズミ駆除や清掃、建物の修繕に支払った金額は、臨時費用として加えます。
現地までの往復時間や掃除、換気、業者の立ち会いに使った時間も記録の対象です。
1年間の合計を出すと、今後も所有を続けるか、活用や売却へ進むかを判断しやすくなります。
修繕して活用・賃貸できるか調べる
柱や土台などの構造部分に大きな損傷がなく、修繕費が予算に収まる場合は、自宅として使う方法や賃貸住宅として貸し出す方法を検討できます。
まずは建築士やリフォーム会社へ、構造部分や配線、給排水設備などの調査を依頼しましょう。
賃貸を考える場合は、地元の不動産会社から想定家賃を聞き、修繕費を年間の手取り家賃で割って回収年数を算出します。
工事費を何年で回収できるかが、賃貸に向けて修繕するかを決める判断材料となります。
ただし、入居者を募集する前には、ネズミの駆除と侵入口の封鎖、ふん尿の清掃まで終える必要があります。
空き家はどこまで直すべき?リフォーム方法別の費用と判断基準を解説
解体して更地を活用する
ネズミ被害に加えて老朽化が進み、修繕費が高額になる場合は、解体も選択肢です。
建物を撤去すれば屋内の巣や通り道がなくなり、被害箇所を繰り返し補修する負担を減らせます。
ただし、使い道を決めずに更地へ戻すと、収入がないまま土地の管理費だけが残りかねません。
月極駐車場を検討するなら、地元の不動産会社へ駐車需要と想定収入の査定を依頼します。
解体・舗装にかかる初期費用を何年で回収できるかが、更地活用へ進むかを決める判断材料となります。
更地とは?言葉の定義や整地との違いから放置リスクと活用法まで解説
現状での売却を専門家へ相談する
ネズミ被害を駆除・修繕せず、現状のまま売却して管理から離れる方法もあります。
リフォームや解体を前提とする買主もいるため、まずは空き家の買取に慣れた不動産会社へ、現状で売却できるか相談してみましょう。
遠方に住んでいて現地に通えない場合や、相続したものの使う予定がない場合は、早めに査定を受けることで今後の選択肢を整理できます。
空き家の売却方法5選|手続きの流れ・税金控除の活用術・注意点も解説
空き家のネズミ被害は放置せず今後の方針を早めに決めよう

空き家のネズミ被害を放置すると、柱や断熱材の傷み、配線のかじりによる漏電、ふん尿と害虫による衛生の悪化が同時に進みます。
ふんやかじり跡、黒いこすれ跡、夜間の物音でいるかどうかを確かめ、被害の範囲に応じて市販グッズと業者依頼を使い分けましょう。
駆除費用は方法によって数千円から数十万円まで幅があり、侵入口をふさいで餌を断つ予防まで行うと再発を抑えられます。
毎年の駆除が負担になっている空き家は、修繕して活用する、解体する、現状で売却するといった今後の方針もあわせて考える時期です。
空き家のネズミ対策や、この先の活用・処分についてお悩みの方は、湘南空き家ラボへお気軽にご相談ください。
<<cta-contact-general>>

