「空き家の水道って、そのままにしておいて大丈夫?」「万が一破裂したらどんな費用がかかるの?」こうした不安を持つ方は少なくありません。
空き家を長期間放置しておくと、冬に水道管が凍結し、破裂による水漏れが起こるリスクがあります。
水道管の破裂は修繕費が数十万円に上ることもあり、発見が遅れると床・壁への二次被害にもつながりかねません。
本記事では、空き家の水道凍結防止の基本知識から、閉戦後の水抜き、凍結防止の対策、万が一凍結・破裂した場合の緊急対処法まで、知っておきたい情報を解説します。
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空き家で水道が凍結するとどうなる?被害と修繕費用

空き家を所有していると、冬場の水道管凍結リスクが懸念されます。
特に遠方に住んでいて定期的な管理が難しい場合、凍結に気づかず被害が拡大するケースが多いです。
水道管が凍結・破裂すると、修繕費用や建物の劣化など、甚大な被害をもたらす可能性があります。
本記事では、空き家の水道管凍結による具体的な被害や修繕費用の相場について解説します。
水道管破裂でどのくらいの費用がかかる?
水道管が凍結して破裂した場合、配管自体の修繕費用は部位や工法によって約3万円から30万円を超える範囲が相場となります。
さらに、漏水によって床や壁、断熱材などが水濡れ被害を受けた場合、内装の修繕工事が必要となります。
この場合、総額で50万円から100万円を超える高額な費用が発生することも珍しくありません。
通常の居住用住宅であれば漏水にすぐ気づくことができますが、空き家の場合は発見が遅れがちです。
数週間から数ヶ月にわたって水が漏れ続けることで、建物の構造部まで腐食が進み、被害が雪だるま式に拡大しやすいという特徴があります。
凍結が起きやすい気温と条件は?
水道管の凍結は、一般的に外気温がマイナス4℃以下になると発生しやすくなるとされています。
ただし、建物の北側に配置された配管や、風当たりの強い場所にある配管は、マイナス1℃からマイナス2℃程度でも凍結する危険性があります。
北海道や東北、北陸などの寒冷地だけでなく、湘南・神奈川エリアのような比較的温暖な地域でも、冬型の気圧配置が強まる「寒冷日」には注意が必要です。
特に空き家は、室内で暖房を使用せず、水道の水も流れない状態(無暖房・無通水)が続きます。
水が常に滞留している状態は、日常的に水を使用している住宅と比較して、凍結リスクを著しく高める要因です。
空き家特有のリスク:誰も気づかない間に被害が拡大
居住している住宅であれば、水道管が破裂して漏水が発生しても、当日のうちに発見して止水などの初期対応が可能です。
しかし、管理が行き届いていない空き家の場合、数週間あるいは数ヶ月にわたって漏水が放置されるケースが多発します。
大量の水が建物の内部や床下に流れ込み続けると、深刻な湿気によって広範囲にカビが発生します。
さらに、木材の腐食やシロアリの発生を招き、建物の耐震性など構造そのものを劣化させる連鎖的な被害を引き起こします。
このような状態を放置すると、倒壊の危険性や衛生上有害であると判断され、自治体から「特定空き家」に認定されるリスクも生じます。
凍結による二次被害(床・壁・給湯器まで)
水道管の破裂による漏水は、配管周辺だけでなく建物全体に深刻な二次被害も考えられます。
漏れた水が床下に流れ込むと、床材や床下断熱材が水分を含んで腐食し、大規模な張り替え工事が必要となります。
また、給湯器やボイラー内部の配管が凍結して破損した場合、機器本体の修理や交換が必要となり、約15万円から30万円の追加費用が発生するかもしれません。
さらに、漏水による漏電でブレーカーが落ち、浄化槽のブロワー(送風ポンプ)が停止する事態も想定されます。
浄化槽の機能が停止すると、汚水が処理されずに悪臭が発生し、害虫が大量発生するなど、近隣トラブルの原因にもなります。
空き家の水道料金についてはこちら>空き家の水道料金はいくら?解約の判断基準・節約術と漏水対策を解説
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空き家の水道の閉栓と閉栓後の手順|知っておきたい水抜きについて

空き家の水道をそのままにしておくと、凍結や漏水のリスクがあります。
そのため、利用予定のない空き家では、水道の利用を停止する「閉栓」手続きを行うことが推奨されます。
しかし、単に閉栓手続きを行うだけでは、配管内の水が残ったままとなり、凍結防止としては不十分です。
ここでは、水道の閉栓手続きの流れや費用、そして凍結を防ぐための「水抜き」の重要性と具体的な手順について詳しく解説します。
閉栓(水道使用停止)手続きの流れと費用
空き家の水道を止めるための閉栓(水道使用停止)手続きは、管轄の水道局へ「水道使用中止届」の提出が必要になります。
手続きは電話やインターネットから行うことができ、原則として閉栓に伴う手数料などの費用はかかりません(0円が基本)。
閉栓手続きが完了すると、毎月発生していた水道の基本料金が請求されなくなるため、空き家の維持費を節約できます。
ただし、閉栓はあくまで水道メーターの元栓を閉めるだけの作業です。
建物内の配管には水が残った状態になるため、そのまま冬を迎えると残水が凍結して配管が破裂する可能性があります。
そのため、閉栓後の水抜き作業が大切です。
閉栓後に水抜きが必要な理由と手順
水道メーターの元栓を閉めただけでは、家屋内の給水管に水が滞留しているため、外気温が下がるとその水が凍結・膨張して配管を破損させます。
これを防ぐためには、不凍栓(水抜き栓)を操作して配管内の水を地中に排出する水抜き作業をしなければなりません。
手順としては、まず不凍栓のハンドルを「水抜」の方向に最後まで回し切ります。
その後、キッチン、浴室、洗面台など家中のすべての蛇口を開け、配管内に空気を入れて完全に水を抜きます。
さらに、トイレのロータンク内の水をレバーを引いて空にし、便器内の封水には不凍液を注入します。
給湯器についても、本体下部の水抜き栓を開けて内部の水を抜いておくといいでしょう。
通水を続ける場合のリスクと水道料金
凍結防止のために蛇口から少量の水を流し続ける方法は一定の効果がありますが、空き家で行うにはリスクが高いです。
水を流し続けると、1ヶ月あたり約3,000円から5,000円程度の水道代が継続的に発生します。
また、配管に巻かれた凍結防止ヒーターを稼働させるために通電を続けなければなりません。
しかし、電気代を節約しようとブレーカーを落としてしまうと、ヒーターが停止して一気に凍結する原因となります。
さらに、長期間にわたって水や電気を流し続ける状態は、漏水や漏電の発見を遅らせる要因です。
適切な管理がなされていないと判断され、「管理不全空き家」に指定されるリスクも高まります。
特定空き家についてはこちら>特定空き家とは?放置で固定資産税が6倍!?認定基準から対策まで解説
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空き家の水道管凍結防止の知っておきたい5つの対策

空き家の水道管を凍結から守るためには、建物の設備や地域の気候に合わせた適切な対策を行うことがおすすめです。
特に冬場に長期間訪問できない場合は、事前の準備で被害を防ぐといいでしょう。
ここでは、不凍栓の活用や保温材の設置など、空き家所有者が知っておくべき5つの具体的な凍結防止対策を紹介します。
①不凍栓(水抜き栓)を使った水抜きの手順
確実な凍結防止策の第一は、不凍栓(水抜き栓)を使用した水抜きです。
不凍栓は、屋外の水道メーターボックス付近や室内の床下などに設置されています。
操作する際は、ハンドルを「通水」から「水抜」の方向へ完全に回し切ることが大切です。
中途半端な位置だと漏水の原因になります。
不凍栓が設置されていない古い建物の場合は、水道メーターの元栓(止水栓)を閉めた上で、家中の蛇口をすべて開けて自然に水を抜く代替手順があります。
水抜きが完了した後も、蛇口は少し開けた状態にしておくことがおすすめです。
これにより、配管内に残ったわずかな水が凍結・膨張した際の圧力を逃がすことができます。
②蛇口・トイレ・給湯器の水抜き確認ポイント
各水回り設備における水抜きの確認も重要なポイントです。
キッチン、洗面台、浴室の蛇口はすべて開け、完全に水が出なくなるまで確認します。
シャワーホースがある場合は、ホース内の水も念入りに抜くことがおすすめです。
トイレについては、タンク内の水を排出した後、便器の底に溜まっている水(封水)に市販の不凍液や自動車用のウォッシャー液を注入して凍結を防ぎます。
給湯器は内部の構造が複雑なため、メーカーや機種ごとに定められた手順に従う必要があります。
取扱説明書を確認し、電源を入れたまま行う「水抜きモード」の操作や、本体の水抜き栓を開ける手順を守ってください。
③配管の保温材・凍結防止ヒーターによる防寒対策
屋外に露出している水道管は、外気の影響を直接受けるため厳重な防寒対策が必要です。
むき出しの配管には、専用の保温チューブや保温テープを隙間なく巻き付けることで凍結リスクを減らせます。
さらにもう一つの対策として、電熱線を用いた凍結防止ヒーター(凍結防止帯)の設置があります。
サーモスタット(温度調節器)機能が搭載されたヒーターであれば、外気温が下がった時だけ自動で通電するため、電気代を抑えつつ効率的に配管を温めることができます。
なお、保温材やヒーターは紫外線や雨風で経年劣化するため、本格的な冬を迎える前に破れや断線がないか点検することがおすすめです。
④水道メーターボックスの保温方法
水道メーター本体やその周辺の配管も凍結しやすいため、メーターボックス内の保温も欠かせません。
手軽な方法として、メーターボックスの中に不要になった毛布やタオル、細かく砕いた発泡スチロールを詰めることで、冷気の侵入を防ぐことができます。
ただし、布類は濡れると逆効果になるため、ビニール袋に密閉してから詰めるといいでしょう。
ホームセンター等で販売されている専用の保温カバーを使用すれば、雨水や雪解け水の浸入を防ぎ、より高い保温効果があります。
大雪や強風の後は、メーターボックスのフタが外れたり保温材がずれたりしていないか、可能であれば現地で確認することがおすすめです。
⑤季節・地域・管理頻度で変わる最適な対処法の選び方
水道管の凍結防止対策は、空き家の所在地や管理頻度によって最適な方法が異なります。
北海道や東北、甲信越などの寒冷地では、冬期の「閉栓+完全な水抜き」が基本の対策となります。
一方、湘南・神奈川エリアのような温暖な地域でも、数年に一度の寒波によって凍結被害が多くなるため、12月から2月にかけては水抜きを行っておくことといいでしょう。
また、月に1回以上訪問して換気や通水を行える環境であれば、訪問時に確実な操作を行うことでリスクを防げます。
年に数回しか訪問できない遠方の空き家の場合は、専門業者に水抜きを依頼するか、空き家管理サービスを活用することがおすすめです。
空き家の電気代についてはこちら>空き家の電気代はいくら?節約する4つの方法と止めるべき判断基準
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万が一、水道管が凍結・破裂してしまったら|緊急対処法

十分な対策をしていても、想定外の寒波や設備の老朽化によって水道管が凍結・破裂してしまう事態は起こり得ます。
空き家で被害が発生した場合、慌てて誤った対処をすると、かえって配管を破損させたり修繕費用を増大させたりする危険があります。
万が一のトラブルに直面した際に、被害を最小限に食い止めるための正しい初期対応と、専門業者への連絡手順について解説します。
やってはいけない対処法(熱湯・急加熱)
水道管が凍結して水が出ない場合、絶対にやってはいけないのが「熱湯を直接かける」という行為です。
凍結した配管に熱湯をかけると、急激な温度変化によって金属や塩化ビニル製の配管が膨張し、ひび割れや破裂を引き起こす危険性が非常に高くなります。
同様の理由で、ドライヤーの温風を至近距離から当てて局所的に急加熱することも避けたほうがいいです。
凍結した水道管を解氷する際は、「ゆっくり自然解凍させること」です。
どうしても急ぐ場合は、凍結している配管部分にタオルを巻き付け、その上から40℃から50℃程度のぬるま湯をゆっくりと少しずつかけて、徐々に温度を上げるといいでしょう。
止水栓を閉めて水道局・業者に連絡する手順
水道管が破裂して水が噴き出しているのを発見した場合、第一に行うべきは水道メーターボックス内にある元栓(止水栓)を閉めることです。
これにより家屋全体への給水が止まり、これ以上の漏水被害の拡大を防ぐことができます。
止水が完了したら、管轄の水道局の緊急連絡先、または自治体が指定する「指定給水装置工事事業者」へ連絡し、修理を依頼します。
指定業者以外に依頼してしまうと、高額請求のトラブルになる可能性があるため注意が必要です。
また、業者が到着する前に、水浸しになった床や壁、破裂した配管の状況をスマートフォン等で写真に記録しておくことといいでしょう。
これは後の保険請求で必要となります。
応急処置と修繕費用の目安
業者の到着までに時間がかかる場合、一時的な応急処置をしておくといいでしょう。
配管の小さなひび割れであれば、ホームセンターで販売されている自己融着テープ(防水補修テープ)を巻き付けて一時的な応急処置をすることができます。
専門業者に修理を依頼した場合の費用目安は、軽微な配管補修で約1万円から3万円、配管の交換が必要な場合は3万円から5万円程度となります。
ただし、夜間や休日に緊急対応を依頼した場合は、深夜割増料金や出張費が加算されるのが一般的です。
もし漏水が広範囲に及び、コンセントや電気配線に水がかかっている場合は、漏電火災を防ぐために、業者が到着するまで空き家のブレーカーを落としておくと安全です。
火災保険で水道管破裂は補償される?
水道管の破裂による建物の被害は、加入している火災保険の「水濡れ(みずぬれ)補償」や「水道管凍結修理費用保険金」の対象となるケースがあります。
これが適用されれば、床や壁の修繕費用、配管の修理費用の一部が保険金でカバーされます。
しかし、「長期間空き家にしていたこと」や「適切な水抜き等の管理を怠っていたこと」が判明した場合、管理責任が問われて保険金が支払われない可能性があります。
被害が発生した際は、まず加入中の火災保険の証書と約款を確認し、補償の対象となるか保険会社または代理店へ迅速に連絡して指示を仰ぐことが重要です。
遠方の空き家の対処法についてはこちら>遠方の空き家を管理できないときの対処法は?放置リスクも解説
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水道の凍結防止は早期に対処!空き家のことでお困りなら湘南空き家ラボにご相談を

空き家の水道管凍結防止は、冬を迎える前の「閉栓」と「完全な水抜き」が基本となります。
適切な初期対策を怠ると、配管の破裂や建物の腐食を引き起こし、数百万円単位の修繕コストが発生するリスクがあります。
空き家の維持管理に不安を感じている場合は、湘南空き家ラボにご相談ください。
湘南空き家ラボでは、空き家の管理や活用、売却に関する無料相談を承っております。
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